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渡辺英(翔洋)、関谷(沼津西)V 個人フルーレ フェンシング静岡県高校総体

 静岡県高校総体は7日、フェンシング個人戦などを行った。フルーレ男子は渡辺英向(東海大翔洋)、女子は関谷百萌(沼津西)が優勝した。エペは男子が大村元希(東海大翔洋)、女子は山内乃綾(磐田南)、サーブルは男子が平櫛征人(加藤学園)、女子は岡田彩良(暁秀)が制した。

男子フルーレ決勝 研ぎ澄まされた技を繰り出す東海大翔洋の渡辺英向(右)=沼津市勤労者体育センター
男子フルーレ決勝 研ぎ澄まされた技を繰り出す東海大翔洋の渡辺英向(右)=沼津市勤労者体育センター
女子フルーレ決勝 圧倒的な強さを見せた沼津西の関谷百萌(右)=沼津市勤労者体育センター
女子フルーレ決勝 圧倒的な強さを見せた沼津西の関谷百萌(右)=沼津市勤労者体育センター
男子フルーレ決勝 研ぎ澄まされた技を繰り出す東海大翔洋の渡辺英向(右)=沼津市勤労者体育センター
女子フルーレ決勝 圧倒的な強さを見せた沼津西の関谷百萌(右)=沼津市勤労者体育センター


 【男子】個人フルーレ①渡辺英向(東海大翔洋)②大村元希(同)③田中杜和(沼津東)④渡辺海璃(田方農)▽同エペ①大村元希(東海大翔洋)②田中杜和(沼津東)③芹沢元希(沼津商)④渡辺択都(東海大翔洋)▽同サーブル①平櫛征人(加藤学園)②渡辺英向(東海大翔洋)③沢田壮豊(同)④榊原弘豊(同)
 【女子】個人フルーレ①関谷百萌(沼津西)②原田侑璃(同)③山田和奏(同)④塩谷実彩希(田方農)▽同エペ①山内乃綾(磐田南)②田中希佳(沼津東)③遠藤里真(東海大翔洋)④花木実澪(磐田南)▽同サーブル①岡田彩良(暁秀)②高嶋悠衣(加藤学園)③関谷百萌(沼津西)④倉増心美(東海大翔洋)
※男女ともに2位まで東海総体、全国総体へ。フルーレのみ3、4位も東海総体へ

 ■得意技決め頂点 渡辺英
 指先の感覚に優れた渡辺英が男子フルーレの頂点に立った。「駆け引きが面白い」という1年生は決勝で同門の先輩を破り「冷静さ保てたことが勝因」とうなずいた。
 約30年の指導歴を持つ顧問の遠藤教頭が「ピカイチのセンス」と認める逸材。得意技は剣をしならせて相手の背中をつく「振り込み剣」。先行しながら追い上げられる展開になった決勝でも、勝負どころで研ぎ澄まされた技を繰り出して競り勝った。
 小学校では剣道に励み、中学になってフェンシングに転向した。「思ったように技が決まると気持ちいい」とのめり込み、腕を磨いている。多彩な技を持ちながら時折、雑さが顔を出して無駄な失点が課題だったが、今大会では「同じミスを繰り返さない」と肝に銘じて戦い抜いた。
 中学時代に全国で目立った成績はなく、今年のインターハイの目標は上位に食い込むこと。「全国はレベルが高いが、将来は日本代表に入って世界で戦いたい」。夢に向かい、さらなる成長を誓った。

 ■攻め貫いた関谷
 攻めの姿勢を貫き、関谷が圧倒的な強さで女子フルーレを制した。
 フェンシング一家で育ち、兄の背中を追って小学2年で剣を持った。経験値が高く、技の引き出しの多さが武器。フルーレでは準決、決勝と同じ学校の先輩を寄せ付けず、実力を見せつけた。
 練習相手を務める父の彰さんは「技術力は全国区。あとは気持ちで負けないこと」と今後の課題を挙げる。インターハイの目標はベスト8。「体力アップを図り、頭を使って心理戦で相手を上回りたい」。今回の結果に満足せず、勝負の夏に向けて決意を新たにした。

 ■男子は平櫛栄冠 女子は岡田制す サーブル
 サーブルは少数精鋭の戦いを勝ち抜き、男子は平櫛、女子は岡田が栄冠を得た。
 「攻めの姿勢で前に行けた」と振り返ったのは平櫛。細やかな剣さばきで得点を重ね、ライバルを倒した。初のインターハイに向け、「さらに技のスピードを上げたい」と誓う。
 女子の岡田は予選リーグで2敗したが、気持ちを切り替えて決勝トーナメントを駆け上がった。「もっと向上できる。自分の弱さを見つめたい」と全国ベスト8を目標に掲げた。

 ■男子は大村 女子は山内V エペ
 エペで優勝したのは男子が大村、女子は山内。2人とも矢のように前へ飛び出す攻撃「フレッシュ」で頂点まで駆け上った。
大村はフルーレ決勝で敗れた悔しさをぶつけた。エペ決勝も途中リードを許したが、「落ち着け」と自分を取り戻して逆転した。身長180センチでリーチの長さが武器。「持久力を付け、フレッシュに磨きを掛けたい」と全国舞台を見据える。
1年生の山内は全中5位の実績を持つ実力者。集中的に練習してきたフレッシュが決まり、「攻撃で手応えをつかんだ」。インハイの目標は初戦突破と控えめだが、「守りでフレッシュへの対応力を高め、自分らしく戦いたい」と前を向いた。
 

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