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中山間地で「薬」移動販売 ウエルシア薬局と島田市が開始

 ウエルシア薬局(東京都)は6日、島田市と連携して中山間地域で移動販売車両の運行を開始した。全国に約2500店舗を展開する同社として初の試み。日用品などの販売に加え、薬剤師らによるオンライン相談や医薬品販売も行い、高齢者の生活支援や見守りにつなげる。

中山間地で運行を開始したウエルシア薬局の移動販売車。車体後部に店舗とつなぐモニターが設置されている=島田市身成の川口公会堂
中山間地で運行を開始したウエルシア薬局の移動販売車。車体後部に店舗とつなぐモニターが設置されている=島田市身成の川口公会堂

 移動販売車には洗剤や衛生用品、食品に加え、サプリメントや化粧品など700品目を積み込んだ。拠点となるウエルシア島田川根店の薬剤師や管理栄養士とモニター越しに会話したり、事前に希望した医薬品を購入したりできる。月―金曜日に川根、北五和、伊久身の3地区約20カ所を巡回する。
 同店で行われた出発式では染谷絹代市長らがテープカットで運行開始を祝い、各地で住民が早速買い物を楽しんだ。同社は今後他の都道府県でも同様の事業を実施予定で、松本忠久社長は「遠隔での服薬指導なども可能になる。専門性を生かして住民の健康や生活を支えたい」と述べた。
 同社は2020年に市内の公共施設に出張販売所を設置するなど、中山間地域の生活支援に取り組んでいる。今回の事業では市が国の交付金を活用し、車両購入費の一部を補助した。

 

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