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記者コラム「清流」 通過点でしかない

 浜松市がパートナーシップ宣誓制度を導入して2年。LGBT総合研究所などによると、性的少数者はおよそ10人に1人の割合で存在し、性的指向は自分の意思で選択、変更ができないという。
 当事者には依然、周囲の理解が進んでいないことへの不安がある。制度の整備は進んでも、偏見はいまだに残っていると強く感じる。「身近にいないから」という人もいる。だが、親しい関係でも知らないことはある。
 適切な例えかは分からないが、自分をレバニラ好きだと親は思っているが、本当は苦手だ。親の悲しい顔を見たくなかったので言わなかった。
 周囲の受容と理解がなければ、当事者の苦悩が消えることはない。制度は平等実現に向けた通過点でしかないのだから。
 

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