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富士山麓から平和祈る 富士宮東高、キッズゲルニカ制作進行中

 富士宮市内で子どもたちが富士山麓から平和を祈って描く「キッズゲルニカ」の制作プロジェクトが進んでいる。秋ごろまでに小中学校や高校、公民館で5枚を制作する計画。うち3枚は6月1日の市制施行80周年記念式典でお披露目する。

キッズゲルニカを描く生徒=富士宮市の富士宮東高
キッズゲルニカを描く生徒=富士宮市の富士宮東高

 先行して制作が始まった富士宮東高では芸術コース2年生23人が取り組んでいる。世界史担当教諭による特別授業を踏まえ、班ごとに出していた複数の原案を一つにまとめた。作品はウクライナ国旗に見立てて水色と黄色が基調。原案には長崎の平和祈念像を中心に据え、レオナルド・ダビンチの名画「最後の晩餐(ばんさん)」の構図をモチーフに各国が話し合うイメージのほか、ハトやオリーブの花などを盛り込む。
 参加生徒は「自分事にしていかなければいけない」「戦争の悲惨さと平和を対比で表現したい」「特に同年代に向け、ウクライナの現状を伝えられたら」などと思いを語った。
 世界連邦運動協会富士宮支部から国際的アートプロジェクトのキッズゲルニカへの参加提案と画材提供を受け、市が市制施行80周年記念事業の一環として参加を決めた。記念式典には富士宮東高、大富士小、富士根南小の3校の作品を掲げる。このほか南部公民館と富士宮四中が制作を担う。
 

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