苔アート、思い思いに 沼津で障害者ワークショップ
静岡県障害者文化芸術活動支援センター「みらーと」は3日、沼津市戸田の県道修善寺戸田線沿いのコケが生い茂るコンクリートの壁に絵を描く「苔(こけ)アート」のワークショップを開いた。障害のある子ども3人が「よしの滝」近くにある側壁約100メートルを絵で埋め尽くした。

参加したのは、いずれも同市の沼田晃太朗さん(16)、渡辺旭陽さん(17)、立川幹大さん(14)。3人は木の枝やヘラなどを使ってコケを削り、タカアシガニや妖怪の「ぬえ」、電車、船などを思い思いに描いた。沼田さんは「大きい壁に削りながら描くのが楽しかった。みんなに見てもらえるのがうれしい」と声を弾ませた。
ワークショップは市地域おこし協力隊の郷内高志さんが発案。沼津特別支援学校などの生徒の母親でつくる「障害者のしごとを考える母の会」とも連携して開いた。