夕闇舞台、古代の冒険 SPAC、静岡で野外劇

 静岡県舞台芸術センター(SPAC)の新作演劇「ギルガメシュ叙事詩」の静岡公演が2日、静岡市葵区の駿府城公園特設会場で始まった。満席の観客が夕闇に浮かび上がる幻想的な舞台を堪能した。

巨大な操り人形を使い迫力の舞台を繰り広げるSPAC俳優=静岡市葵区の駿府城公園特設会場
巨大な操り人形を使い迫力の舞台を繰り広げるSPAC俳優=静岡市葵区の駿府城公園特設会場

 古代メソポタミアの文学に基づき、自然破壊を題材にした最古の物語とされるギルガメシュ王の冒険を舞台化した。宮城聰芸術総監督の演出は、光と影を映し出した空間に打楽器の軽快な演奏を響かせた。森を守る怪物は巨大な操り人形で表現するなど迫力の舞台をつくり上げた。
 市内で開催中の「ふじのくに→←せかい演劇祭2022」の一環で5日まで計4回上演する。チケットは全てキャンセル待ち。問い合わせはSPACチケットセンター<電054(202)3399>へ。

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