後遺症特徴「せき、頭痛」 オミクロン株、デルタ前と変化

 静岡県は2日、新型コロナウイルスオミクロン株感染者で何らかの後遺症があった人から得た調査結果を公表した。回答者数は103人で、最もつらい症状はせきが28%と最多。頭痛17%、倦怠(けんたい)感15%と続いた。
 オミクロン株感染の後遺症の傾向が県内で明らかになるのは初めて。第5波までのデルタ株以前は嗅覚障害や味覚障害、脱毛が目立ち、特徴に変化が見られた。
 仕事への影響を聞くと、「あった」が7割に上り、うち3割が退職や休職、転職したと答えた。デルタ株以前も同様の傾向があり、罹患(りかん)や後遺症が社会経済にもたらす弊害も浮き彫りになった。
 後遺症は「感染後、4週間以上症状が持続し、他の疾患では説明が付かないもの」と定義している。
 回答した103人は1月以降に感染した人たち。県は後遺症の期間が短く、症状の種類や程度が変化する可能性があるとしている。

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