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GWにぎわうキャンプ場 静岡県内、密避けるレジャー定着

 3年ぶりに全国的な行動制限のないゴールデンウイーク(GW)が始まり、静岡県内各地のキャンプ場は県内外から訪れた多くの利用客でにぎわっている。新型コロナウイルス禍での“キャンプブーム”が追い風となり、半年前にGW中の予約が埋まる人気キャンプ場も。関係者は「密を避ける行動様式が定着し、コロナが落ち着いてからもキャンプ人気が続くのでは」と見通している。

家族連れが自然の中でキャンプを楽しむ「よつばの杜キャンプ場」=4月30日、浜松市天竜区水窪町
家族連れが自然の中でキャンプを楽しむ「よつばの杜キャンプ場」=4月30日、浜松市天竜区水窪町

 豊橋、名古屋、一宮、相模-。GW前半の4月30日、浜松市天竜区水窪町の「よつばの杜キャンプ場」には、県外ナンバーの車が並んだ。新東名高速道や三遠南信自動車道とのアクセスの良さもあり、約半数を愛知県方面からの来場者が占める。GW期間中は全24サイトが予約で埋まり、家族連れなどの来客がバーベキューや川遊びを楽しんでいる。
 愛知県一宮市から家族3人で訪れた会社員大堀勲さん(54)はキャンプ歴20年のベテランキャンパー。「ここ2年ほどで、新しくキャンプを始めたとみられる家族連れが急増した。人の多い街中で遊ぶよりも安心感があるのではないか」と語る。
 同キャンプ場では、ブームを受けてテントサウナの開発に乗り出し、GWに合わせて試作品の展示を始めた。耳塚直樹代表は「この活況は今後も続くと見越し、いろんな楽しみを提供できるように積極的に設備を整えていきたい」と先を見据える。
 キャンプブームの火付け役の一つとなった人気アニメ「ゆるキャン△」のモデル地となった磐田市の竜洋海洋公園オートキャンプ場では、計85サイトが半年前の予約開始とともに埋まった。アニメの“聖地”として人気を集め、若い女性のソロキャンプも増えているという。
 中谷幸一郎場長はアニメ効果に加え、コロナ禍によるアウトドア人気の高まりがブームの背景にあると分析。「週末は9月末まで予約でいっぱい。消毒やキャンプ場でのマナーなどの周知を徹底し、安心して過ごせる対応を強化していきたい」と話した。

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