富士山麓に広葉樹を 富士・大淵、市民が苗木植樹
富士市は29日、同市大淵の市有林でブナなどの広葉樹を植樹した。富士山麓の自然環境保全のため、市民約350人が作業に汗を流した。

同市の富士山麓ブナ林創造事業として実施した。富士山こどもの国から北西約2キロの場所にあるヒノキの伐採跡地約1万平方メートルに、ブナやケヤキなど富士山麓に自生する7種約2200本を植えた。
地元企業やガールスカウトなどが協力した。参加者は冷たい雨と強風の悪天候の中、山の斜面にスコップで穴を掘り、次々に苗木を植えていった。真っすぐに育つように添え木をして、根に優しく土をかぶせた。
富士中3年の細野暖さん(14)は「周りの山の木よりも大きく丈夫に育ってほしい」と願いを込めた。
同事業はことしで29回目。これまでに約20万平方メートルに3万8千本以上植樹している。