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静岡人インタビュー「この人」 荒波宏則さん 第94回選抜高校野球大会で塁審を務めた

 静岡県高校野球連盟の推薦で3月に阪神甲子園球場で行われた第94回選抜高校野球大会に派遣審判委員として参加し、3試合で塁審を担当した。審判キャリアは20年を超える。島田市福祉課職員。1男3女の父。44歳。

荒波宏則さん
荒波宏則さん

 ―甲子園の舞台を経験して思うことは。
 「大会初の担当試合は広陵(広島)対敦賀気比(福井)の好カード。二塁審判を務めたが自身の誤った判断が原因で、審判団が謝罪する異例の事態に発展した。ジャッジの未熟さに気付き、課題として持ち帰れたことは大会を通しての収穫」
 ―誤審の場面を振り返って。
 「四回無死一塁、広陵の送りバントで打球は一塁線付近をたどり、フェアゾーンに入った。自分はファウルと思い込み、球審のフェア判定を確認せずに両手を上げた。走者を思って移した行動だった。ジェスチャーを見た走者が足を止め、その後挟殺プレー。ミスを認識して、感じたことのない恐怖が襲った。試合の雰囲気に慣れて、心に隙がうまれたのかもしれない」
 ―どのように気持ちを切り替えた。
 「『何が起きても気持ちを切らすな』。大会直前の会場練習で、甲子園での経験が豊富な審判員に掛けられた言葉がよみがえり、開き直ることができた。試合後には多くの審判員から『失敗は誰にでもある』と背中を押してもらった。家族や友人、職場の仲間から寄せられたメッセージも励みになった」
 ―今後の目標を。
 「試合中のポジションや立ち振る舞いなど、経験のある審判員から学ぶ点は多く、今後の試合で実践して、技術をものにしたい。甲子園の経験や習得した知識を若手の審判員に伝えて、県の高校野球発展に貢献できたら」
 

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