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掛川の事業所に135億円 独メルク、大規模設備投資 

 電子材料製造のメルクエレクトロニクス(東京)は26日、親会社のメルク(本社・ドイツ)が研究開発・製造拠点の静岡事業所(掛川市千浜)を中心に大規模な設備投資を行うと発表した。2025年までに1億ユーロ(約135億円)を投じる計画で、大半を静岡事業所の機能強化に充当する。半導体需要の増加を受けた先端材料開発の加速化が狙い。
 エレクトロニクス部門の強化に向けて世界展開する成長戦略の一環。半導体・ディスプレー材料の革新が電子機器の高度化の鍵を握るとして、研究開発・製造能力を増強する。先端材料の製造技術確立後は、メルクのネットワークを活用して世界各地の製造拠点へ技術移転を図り、迅速な市場供給を目指す。
 静岡事業所は国内中核拠点で、1984年に設立された。メルク経営執行委員兼エレクトロニクス・ビジネス最高経営責任者(CEO)のカイ・ベックマン氏は「日本は重要な戦略的市場として期待している。この投資は製造・研究開発能力の強化を後押しする」と説明した。

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