かつお節の伝統継承 若手に製法研鑽会 焼津水産加工業組合

 焼津鰹節水産加工業協同組合は26日、伝統的なかつお節製造技術を若手組合員に伝える研鑽(さん)会を焼津市鰯ケ島の県水産・海洋技術研究所で開いた。参加した若手組合員は焼津港で水揚げされたカツオ46匹を使って、頭と内臓を取り除き三枚におろす「生切り」といった製造過程を学んだ。

指導員から教えを受けながらカツオをおろす若手組合員(左)=焼津市鰯ケ島の県水産・海洋技術研究所
指導員から教えを受けながらカツオをおろす若手組合員(左)=焼津市鰯ケ島の県水産・海洋技術研究所


 最初に組合内にある焼津鰹節伝統技術研鑽会の指導員が専用の包丁を使って生切りを披露。若手組合員は指導員から見栄えの良いかつお節にするためのこつを教わりながら、実践した。切り身を煮釜に入れる「煮熟」や骨抜きなどの作業にも取り組んだ。
 10月には184本の本枯れ節が完成する予定で、このうち厳選した品を新嘗祭(にいなめさい)に献上する。

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