静岡人インタビュー「この人」 山崎淳さん 御前崎市「観光プロデューサー」に就任
御前崎市と地方創生に向けた連携協定を結んでいるJTBから出向した。建設経済部専門監として観光戦略の策定などを担う。JTBでは旅行商品の開発などに携わり、2019年から3年間は愛知県豊田市の外郭団体で同市の観光振興に取り組んだ。袋井市出身。59歳。

―御前崎市の印象は。
「太陽の光にあふれていてすがすがしい。海の景色は雄大で心が洗われる思い。カツオやサワラ、遠州夢咲牛にイチゴなど海の恵みも大地の恵みも豊か。静岡県内の勤務はJTB時代から数えて27年ぶり。ご縁に感謝したい」
―豊田市ではどのような仕事をしてきたか。
「宿泊業や飲食業など観光に携わる人たちの要望をまとめ、にぎわい創出やPR活動に生かしてきた。サッカーJリーグの観戦やゴルフなどを組み込んだ宿泊プランも提案した。こうした経験を御前崎市で求められている仕事に生かしたい」
―抱負は。
「旅行会社社員として全国の魅力ある観光地や先進的な振興策を見てきた。観光客や旅行会社側の視点で必要な対策や工夫を関係者に伝えていきたい。最近の観光トレンドは『今だけ、ここだけ、あなただけ』の満足感を味わってもらうことが鍵とされている。御前崎市にしかない魅力を、地域の皆様の協力を得ながら力強く発信したい」
―新型コロナウイルス禍の中でどのように観光客を呼び込むか。
「『とりあえず行ってみよう』という心理は薄れ、事前に目的地の情報をより集めるようになるのではないか。御前崎市に関心がある観光客のニーズを確実に把握し、必要な情報を届けることが欠かせない」