⚽ジュビロ磐田 土壇場、鹿沼が劇的弾 Jルヴァン杯第5節

 Jリーグ・YBCルヴァン・カップ1次リーグ第5節は23日、8試合が行われ、D組の磐田はFC東京に2―1で競り勝った。B組の清水は名古屋に0―1で敗れた。

磐田―FC東京 試合終了間際、決勝ゴールを決める磐田・鹿沼(右)=ヤマハスタジアム
磐田―FC東京 試合終了間際、決勝ゴールを決める磐田・鹿沼(右)=ヤマハスタジアム
磐田―FC東京 前半、相手のシュートを防ぐ磐田・GKコシェレフ=ヤマハスタジアム
磐田―FC東京 前半、相手のシュートを防ぐ磐田・GKコシェレフ=ヤマハスタジアム
磐田―FC東京 試合終了間際、決勝ゴールを決める磐田・鹿沼(右)=ヤマハスタジアム
磐田―FC東京 前半、相手のシュートを防ぐ磐田・GKコシェレフ=ヤマハスタジアム


 1次リーグD組▽観衆5422人
 ②ヤマハ(磐田1勝1分け)
 磐田 2勝1分け2敗(7) 2(0―0 2―1)1 FC東京 1勝1分け3敗(4)
 ▽得点者【磐】ゴンザレス(1)鹿沼(1)【F】梶浦(1)

 【評】磐田は今季初の逆転勝ちでFC東京を下した。
 磐田は前線から連動したプレスを掛けて守備を引き締めた。前半40分、MF黒川が決定機を迎えたが、枠の外に。後半10分、右サイドから球をつながれて先制点を奪われた。
 だが、布陣を変更した後半17分過ぎからリズムをつかんだ。後半23分、ショートコーナーからの折り返しをFWファビアンゴンザレスが頭で押し込んで同点。試合終了間際にはゴール前でのこぼれ球をDF鹿沼が押し込み勝ち越した。


 ■1次リーグ突破へ望みつなぐ 今季初逆転勝ち
 引き分けムードが漂った試合終了間際、ゴール前での混戦からこぼれた球に反応したのは磐田のDF鹿沼だった。左足を振り抜いて勝ち越しゴールを奪い、今季初の逆転勝ちで熱戦に決着をつけた。
 鹿沼はセンターバック中央で先発し、試合前半を落ち着かせた。システムを3バックから4バックに変更した後半途中からボランチに上がり、積極的に攻撃参加した。「3列目から(ゴール前に)入っていけばチャンスはある」。落ち着いて枠内に押し込むと、勝利を確信した仲間にもみくちゃにされた。今季の出番はルヴァン杯が中心だが、今季公式戦初ゴールで首脳陣に大きくアピールした。
 ルヴァン杯4試合で2得点と決定力不足を解消するため元日本代表FW大津を今季初めて1トップに据え、てこ入れを図った。最前線で球を収め、相手DF裏への抜け出しを繰り返した。伊藤監督は「残り30分間、躍動感を持って走ってくれた」。鹿沼とともに逆転を呼び込んだ陰の立役者をたたえた。
 1次リーグ突破に望みをつないだが、湘南との最終戦は勝ち点3が必要。依然厳しい状況は変わらない。公式戦6試合ぶりの白星に指揮官は「勝利に飢えていた。この勝利を次につなげなければいけない」と口元を引き締める。大一番の最終戦は、内容より結果が求められるのは間違いない。

 ■母国モルドバに届け コシェレフ好セーブ
 磐田の東欧モルドバ出身のGKコシェレフがFC東京戦に先発し、1失点で相手の猛攻をしのいだ。10本のシュートを浴びながらも、要所で2メートルの長身を生かした好セーブを連発。「勝たなければいけない試合。劇的な勝利で2倍の喜びがあった」と最後尾から走って歓喜の輪に加わった。
 ロシア軍の攻撃を受けるウクライナの隣国モルドバは、避難民の大量流入により医療施設が逼迫(ひっぱく)するなど混乱が続く。試合前には小野勝社長と選手14人が参加し、母国モルドバを支援する募金活動を行った。コシェレフは「たくさんの寄付が集まって心にじーんと響いた。自分にとって大きなイベントで感謝の気持ちでいっぱい」と語った。
 

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