社協とIT、防災へ人材交流 業務改善で連携 島田でサミット
静岡県内の社会福祉協議会とIT関連人材のマッチングを図る「防災サミット」が22日、島田市で開かれた。災害時に備えて県と10市町の社協職員、ヤフーなど5社の担当者38人が交流し、業務改善やIT導入に向けた課題について話し合った。

IT分野で被災地支援に取り組み、土石流災害が発生した熱海市で災害ボランティアセンターの運営支援も行ったサイボウズ(東京都)が初めて企画した。参加者は業務効率化に向けて緻密な文書・情報管理体制を構築している島田市社協を視察。同社協の今村美緒さんが文書の保管や長期保存、廃棄までの流れや、机上に資料を残さないなどの細かなルールを説明し「組織共通の文書管理ルールは、今後必要なデジタル化にも役立つ」と呼び掛けた。
意見交換ではそれぞれの業務の流れなどを紹介し、困り事の解決にIT技術が生かせるかを探った。
同様のサミットは今後全国で展開予定という。サイボウズ社長室災害支援チームリーダーの柴田哲史さんは「顔の見える関係をつくることで、災害時の迅速で強固な支援につなげたい」と話した。