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特集 : ものづくり最前線

イチゴ狩り農園向けに「ここだけ練乳」 日清煉乳(函南町) 使い切りで安全安心【静岡ものづくり最前線】

 新型コロナウイルスの影響で来場者の減少が続くイチゴ狩り農園向けに、1回分を小分けにした使い切りの練乳。感染対策を充実させることで利用者の安心感につなげるほか、スタッフの人件費削減も見込む。包装する袋には練乳を使い切ると文字が浮かび上がる仕掛けを施し、学校給食やカフェなどへの販路拡大も見据える。

1回分を小分けにした使い切りタイプの「ここだけ練乳」
1回分を小分けにした使い切りタイプの「ここだけ練乳」

 苦境が続くイチゴ狩り農園向けの販売は半分に落ち込み、再び客が戻るようアイデアを凝らした。従来のイチゴ狩りは練乳のチューブを使い回していたが、20グラムずつを小袋に入れて提供すれば感染予防やロスの削減にもなる。練乳のおかわりや準備などに対応するスタッフの手間と接触も省けるという。
 小袋は牛の模様を描いたデザインで、練乳を使い切ると文字が浮かび上がる。「真冬の富士山頂でも練乳は凍りません」「日本の練乳工場の発祥は静岡県らしい…」。特許申請中の仕掛けで練乳にまつわる“ここだけの話”を紹介し、子どもから大人までが楽しめる工夫を加えている。
 2月に販売を開始し、イチゴ農園からの評判は上々。パンやフルーツ、コーヒーなどにも利用でき、石川直樹社長(58)は「用途はさまざま。多くの人に安心して使ってもらいたい」とさらなる展開を模索している。

 企業情報 函南町肥田483の1。1933年創業。

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