全国中学生空手道選抜 常葉大菊川中・高塚さん「2年女子形」V
常葉大菊川中3年の高塚彩夏さん(14)=御前崎市白羽=が、3月に京都府で行われた全国中学生空手道選抜大会の「2年女子形」で優勝した。全日本空手道連盟の強化選手にも指定され、さらなるレベルアップを期して稽古に励んでいる。

形は実戦形式の組手とは異なり、見えない敵を仮想して演武する。立ち姿や技の美しさ、力強さなどを審査員が採点する。2年女子形には各都道府県から4人ずつの計188人が出場。高塚さんは予選から順調に勝ち上がり、決勝では昨年の同大会「1年女子形」の優勝者を上回った。
兄の影響で4歳から空手を始めた。「先輩たちの姿を見てかっこいいと思った」という形にのめり込み、小学3年生で全国大会優勝を果たした。中学入学後も2度目の日本一を目指してきたが、あと一歩で届かない結果が続いた。「根っからの負けず嫌い。悔しい気持ちを切らさずに稽古を積み重ねてきた」と塚本真由佳コーチ(37)。昨年12月には東京五輪男子形金メダリストの喜友名諒選手(31)らを輩出した沖縄県の道場を訪ね、一流の技術に触れた。
「課題は技の出始めのスピード感」と、王者に輝いた後もひたむきに鏡に向き合う。「夏の全国大会も優勝を目指す。世界大会にも出てみたい」と決意を新たにした。
(御前崎支局・木村祐太)