テーマ : 福祉・介護

農福連携の茶作りに本腰 静岡・足久保ティーワークス

一番茶に肥料を散布する吉本邦弘さん(左端)ら。農福連携による茶作りを本格化させている=4月上旬、静岡市葵区
一番茶に肥料を散布する吉本邦弘さん(左端)ら。農福連携による茶作りを本格化させている=4月上旬、静岡市葵区

 足久保ティーワークス茶農業協同組合(静岡市葵区)は今年の一番茶から、障害者が農業に携わる「農福連携」による生産を始める。深刻化する担い手不足の中、地元福祉事業所から人手を借りて栽培・収穫作業を進める。
 吉本邦弘組合長(60)は2014年、茶栽培の端境期に行うシイタケ生産の人手確保を目的に障害者向け就労支援事業所を設立した。十数人が働くようになり、20年に品質や生産工程を保証する国の認証「ノウフクJAS」を取得した。
 シイタケ栽培が軌道に乗り、次は本業の茶作りでの就業を考えた。地域の福祉事業所の参加を促しつつ、組合内の農家に人材活用を呼び掛けた。
 今年の一番茶生産では、障害者が雑草取りから収穫作業まで一連の工程を担う。初めて茶作りに携わる小田巻早苗さん(49)は「作業は難しい部分もあるが、おいしいお茶の生産に向けて頑張りたい」と話す。
 静岡茶発祥の地とされる足久保でも担い手不足は長年の課題。同組合の所属農家は1996年の設立当初の半数強に当たる35件前後まで減っている。茶業は人手がかかる作業が多い。吉本組合長は「多様な人材が茶業に参加できる環境作りが必要。農福連携はその一例になる」と言葉に力を込める。
 

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