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国の天然記念物「熊野の長藤」見頃 磐田市池田の行興寺

 フジの名所として知られる磐田市池田の行興寺で、国の天然記念物に指定されている「熊野(ゆや)の長藤」が見頃を迎えている。藤棚から垂れ下がる花房は1メートル以上に伸び、見物客が甘い香り漂う“藤色のカーテン”に目を奪われている。

見頃を迎えている「熊野の長藤」=磐田市池田の行興寺
見頃を迎えている「熊野の長藤」=磐田市池田の行興寺

 国指定天然記念物の1株は推定樹齢約850年。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場する平宗盛に寵愛された熊野御前が、平安末期に手植えしたと伝えられている。
 行興寺によると、県指定天然記念物の5株なども含め、境内の長藤は現在七~八分咲き。暖かい日が続き、例年より1週間以上早く開花が進んだ。見頃は24日ごろまで続く見込み。
 大ヒット漫画「鬼滅の刃」で鬼がフジを嫌うと描かれたため、登場キャラのコスプレをして記念撮影を楽しむ人もいるという。
 「東海一の美女」とうたわれたという熊野御前の命日は5月3日。川口竜司副住職は「長藤が命日に向けて咲き誇っている。多くの人に香りと美しさを楽しんでほしい」と話した。
 隣接する豊田熊野記念公園でも長藤が見頃を迎えている。

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