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命、平和の尊さ考える 御前崎の浜岡北小「青い目の人形」逸話学ぶ

 御前崎市の浜岡北小(同市下朝比奈)は15日、市の指定文化財「青い目の人形」を題材にした道徳の授業を同校で行った。3年生約30人が戦禍をくぐり抜けた人形の逸話を学び、命と平和の尊さを考えた。

青い目の人形(右)を興味深そうにのぞき込む児童=御前崎市下朝比奈の浜岡北小
青い目の人形(右)を興味深そうにのぞき込む児童=御前崎市下朝比奈の浜岡北小

 青い目の人形は身長36・5センチ、重さ730グラム。日米友好の証しとして1927年(昭和2年)に米国が日本の幼稚園や小学校に寄贈した約1万2700体の一つで、同校の前身の旧朝比奈尋常高等小学校に届いた。ところが日米間の戦争が激しくなると、人形は各地で処分された。同校でも当時の校長が校務員の山田みつさんに焼却を命じたが、山田さんは「目のある物には命がある」とヤギ小屋にこっそりと隠し、戦後に再び日の目を見ることになった。浜岡北小では人形が学校に届いた4月16日を名前にちなんで「マーベル・ワレンの日」とし、毎年3年生が人形にまつわる歴史を学ぶ。
 今年は16日が休日のため15日に授業を行った。児童は山田さんの優しさと勇気に感銘すると同時に、友好の証しを憎悪の対象に一変させた戦争の恐ろしさを感じた。中嶋想太君(8)はロシア軍によるウクライナ侵攻に思いをはせ、「多くの人が亡くなる戦争は絶対にしちゃだめ。早く平和が訪れてほしい」と願った。人形は通常は市立図書館で所蔵されているが、例年4月16日から約1週間は同校に“里帰り”して児童に姿を見せている。

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