詩×アート 春を表現 静岡でコラボレーション展【とんがりエンタ】
静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター(CCC)の登録クリエーターによる、春をうたう詩とアート作品のコラボレーション展「Creation12×Poem12」が29日まで、同市葵区のCCCで開かれている。

詩人のたいいりょうさん(49)=静岡市=が「桜」「しずおかの春」など春を題材に12編を詠み、その詩に着想を得て美術家や書家ら12人がそれぞれ作品を創作した。
美術史家でもあるたいいさんは「人間の尊厳や悲しみなど内面に迫る詩は、美術表現にも通じる」と語る。詩「炎のように」から、造形家の白砂勝敏さん(49)=富士宮市=は、油絵の具と星砂を混ぜ、カラフルな渦を描いた作品「現と潜の狭間」を出品した。「たいいさんの詩の根底に流れている精神性に渦がつながった。イメージが生まれる瞬間を表現した」と創作意図を話した。
9日は詩の朗読会が開かれた。白砂さんがアフリカの楽器ムビラを奏でる中、たいいさんが自作の詩を朗読した。会場では、県舞台芸術センター(SPAC)俳優の宮城嶋遥加さんが朗読した12編を音声で聞くことができる。詩の朗読会は24日午後3時からも開かれる。