沼津・高尾山古墳周辺道路 26年度以降、暫定2車線で利用開始
沼津市は13日、古墳時代初期に造られたとされる前方後方墳・高尾山古墳(同市東熊堂)周辺に整備する都市計画道路「沼津南一色線」について、同古墳周辺の約1・1キロ区間を2026年度以降に暫定2車線で供用開始する計画を明らかにした。貴重な同古墳の国史跡指定に向けた手続きとして、本年度中に文化庁へ意見具申書を提出するとした。

市議会建設水道委員会・文教産業委員会連合審査会で報告した。整備中の沼津南一色線は古墳を保存するため、東側2車線を橋で、西側2車線をトンネルで回避する計画。本年度に橋の施工に向けた準備工事を開始し、来年度から本体工事に着手する。トンネル工事は26年度以降に着工、33年前後までの完成を目指す。
史跡指定に向けては、23年度の史跡指定告示を目指し、手続きを進める。古墳周辺の公園整備は、道路工事が一定程度進んだ28年度以降となる。工事中、古墳が立ち入り禁止になる前に市民向けの現地説明会を開く考えも示した。