自転車で駿河湾周遊 スルガ銀行と駿河湾フェリーが協定

 一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーとスルガ銀行は11日、自転車振興に関するパートナーシップ協定を結んだ。フェリー航路を組み込んだサイクリングイベントの開催などを通じ、東京五輪・パラリンピックを機に本格化するサイクルツーリズムを盛り上げる。

協定書を手にする滝浪勇理事長(左)と大石裕之執行役員=11日午前、県庁
協定書を手にする滝浪勇理事長(左)と大石裕之執行役員=11日午前、県庁

 協定に基づく事業として、駿河湾を1周する110キロのコース「するいち」を走るサイクリングイベントを5~9月に計3回開く。伊豆市のスルガ銀サイクルステーションを発着点に、狩野川沿いや太平洋岸自転車道を走る。清水港からフェリーに乗った後、土肥港から船原峠を巡る。定員は各回7人。アテネ五輪自転車ロードレースに出場した田代恭崇さんがガイドを務める。
 スルガ銀はサイクリングを通じた地域活性化プロジェクトに取り組んでいる。会員制交流サイト(SNS)を活用し、フェリーが就航する静岡市や伊豆地域を中心とした自転車周遊コースや観光スポットの情報発信にも力を入れる。
 県庁で締結式があり、駿河湾フェリーの滝浪勇理事長とスルガ銀の大石裕之執行役員静岡コミュニティバンク長が出席した。
 滝浪理事長は「景観や文化、食など多彩な魅力を国内外のサイクリストに体験してもらい、世界に発信してほしい」と誘客効果に期待を寄せた。大石執行役員は「駿河湾フェリーが持つ観光資源と当社のサイクリングを通じた地域活性化のノウハウを融合させ、さまざまな分野で協力できれば」と述べた。

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