杉本、山内代表ならず アーチェリー アジア大会代表選考会
アーチェリーのアジア大会(9月、中国・杭州)代表選考会は10日、東京・夢の島公園アーチェリー場で予選上位8人による決勝トーナメントを行い、県勢は女子で予選1位の杉本智美(ミキハウス、浜松商高出)、同7位の山内梓(近大職、浜松商高出)とも初戦で敗れて代表入りを逃した。
■「リズム悪く」初戦で敗れる
1エンド3射を繰り返し、3エンド先取で勝負を決める決勝トーナメント。初戦で敗れた杉本と山内は「リズムが作れなかった」と同じ課題を口にした。短期決戦ではわずかな迷いが痛手になる。東京五輪で金4個の王国・韓国が待つアジア大会に届かなかった。
杉本は先に2エンドを取ってから逆転負け。予選も立ち上がりが不安定で「もたもたしていたら負ける」と分かっていたが、乗り切れなかった。技術は完成の域にあり課題は精神面と自覚する。「スムーズに打てれば9点からは外れない。あとは試合で出せるか」と言い聞かせた。
五輪後に不調に陥った山内は構えとリリースの改善に着手。まだ完成していないが「上向いている感触はある」と表情は明るい。最大の目標は2年後のパリ五輪。今季は学生の国際大会に出場予定で「フォームを固め、しっかり経験を積みたい」と切り替えた。