三保内浜を民間委託、海岸にぎわい創出へ 静岡県、本年度公募

 静岡県は、静岡市清水区の清水港海岸三保地区(三保内浜)で民間事業者に管理運営を委託するエリアマネジメントの導入に向け、2022年度に事業者を公募する方針を固めた。民間の資金やノウハウを活用することで海岸のにぎわい創出を狙っていて、23年度からの開始を目指す。

 県によると、エリアマネジメントを海岸に導入するのは全国的にも珍しい。
 対象となるのは三保半島先端部の海岸や防潮堤背後地の一部で、面積は約4万3千平方メートル。これまでも夏季には海水浴場として使われるなど、短期間で必要最小限の面積での占用を許可してきたが、イベントが単発開催で通年利用につながらない課題があった。
 三保内浜は年間を通じてマリンスポーツが楽しめるほか、三保松原にも近く、清水港内の水上バスによる交通アクセスも可能な立地にあるとし、県は「十分な潜在力がある」とみている。
 21年度には意見やアイデアを民間事業者に聴取するサウンディング型市場調査を実施した。22年度は公募に向けて募集要項を作成し、委託の条件を検討するとしている。
 エリアマネジメントを導入した場合の占用許可期間は5年から10年を想定。通年の占用が可能になれば、長期的な視点で周辺エリアと連携した取り組みが期待できるという。

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