冬季五輪出場・モーグル杉本選手「4年後世界一に」 袋井市スポーツ栄誉賞

 2月の北京冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグルに出場した杉本幸祐選手(27)=袋井市出身=が4日、同市役所を訪問し、市が新たに創設した「市スポーツ栄誉賞表彰」の授与式に臨んだ。

花束を受け取る杉本選手=袋井市役所
花束を受け取る杉本選手=袋井市役所

 杉本選手は小学生時に所属した空手道場「翔友会」と袋井南少年野球クラブの子どもたちに出迎えられて登庁。後輩たちから花束を受け取り、大会中の応援に謝意を示した。翔友会の萬代颯君(11)は「すごい先輩に会えてうれしい」と目を輝かせ、袋井南少年野球クラブ主将の久保智君(11)は「僕たちも負けないよう頑張りたい」と話した。
 大場規之市長らとの懇談では、決勝2回目でストックが折れたアクシデントについて「初めて片手のストックで滑った。五輪の舞台でなかなかないアクシデントで、今思うと良い経験になった」と振り返った。今後は2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を目指すとし、「あと4年、世界一を目標に頑張りたい」と決意表明した。
 表彰盾を手渡した大場市長は「杉本選手の活躍が市民の励みになった」とたたえ、今後の活躍に期待した。
 杉本選手は同市神長出身。競技に専念するため、中学1年で長野県に移住した。同市出身者では初の冬季オリンピアンで、全体9位と健闘した。「市スポーツ栄誉賞表彰」は国際スポーツ大会などに出場した同市ゆかりの個人、団体を表彰する制度で、杉本選手が第1号。

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