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熱海土石流9カ月「気持ち変わらず」 犠牲者の冥福祈り、黙とう

 熱海市伊豆山の大規模土石流の発生から9カ月を迎えた3日、被災者らでつくる「被害者の会」は土石流が流れ下った現場付近で慰霊集会を開いた。遺族ら約20人が雨の中、発災時刻の午前10時半に黙とうし、犠牲者の冥福を祈りながら土石流の原因究明や被害の責任追及を求めていくことを誓った。

犠牲者の冥福を祈って黙とうする遺族ら=3日午前、熱海市伊豆山
犠牲者の冥福を祈って黙とうする遺族ら=3日午前、熱海市伊豆山

 母の陽子さん=当時(77)=を亡くした瀬下雄史会長(54)=千葉県=は「時間が経過しても被災者の気持ちは変わらない」と強調した。伊豆山の復興基本計画の策定作業を進めている市に対しては「逢初川の上流部に(崩れず残った)土砂がある状態では復興に進めない」と訴え、二次災害を防ぐための安全対策を早急に講じるよう訴えた。市は3月末、盛り土造成を届け出た神奈川県小田原市の不動産管理会社に、土砂撤去などの行政指導を発出している。
 遺族らが、同社や盛り土部分を含む土地の現所有者らに総額約58億円の損害賠償を求める訴訟の初弁論は5月18日に静岡地裁沼津支部で開かれる。瀬下会長は「(土石流の)原因や責任を明らかにして、再発防止につなげたい」と述べた。

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