テーマ : 福祉・介護

「手話講座」を冊子に 聴覚障害者の理解深化へ 沼津市が無料配布

 沼津市は2022年度、聴覚障害者への理解を深める取り組みを本格的に始める。まずは、広報誌などで毎月紹介している「ワンポイント手話講座」の手話表現をまとめた冊子を初作成し、4月初めにも希望者へ無料配布する。市は「手話や聞こえないことへの理解を深めるきっかけになれば」(障がい福祉課)と話す。

初作成した手話講座冊子。聴覚障害者と手話への理解深化を図る=沼津市役所
初作成した手話講座冊子。聴覚障害者と手話への理解深化を図る=沼津市役所

 「こんにちは」「ありがとう」「おつかれさま」。冊子ではイラスト入りで手指の動きとともに、きちんと伝えるには表情の豊かさや動作の大きさも必要と強調。「津波」「地震」「逃げろ」といった災害に関する実用的な手話や基本的な単語のほか、「コロナウイルス」など最近頻繁に使われる手話も盛り込んだ。市手話言語条例施行からの2年分に取り上げた56種の手話を紹介している。
 同課によると、条例制定前と比べ、聴覚障害者や手話に対する市民の関心は高まっているという。市内の聴覚障害者の間でも同様に感じているとして、同課は「冊子を通じさらに手話の普及につなげたい」とする。冊子は千部用意し、市役所の同課と広報課の窓口で配布する。
 手話講座は広報ぬまづで毎月15日号に掲載。2020年4月1日の条例施行に合わせ、2~4種ずつ手話を発信してきた。市の公式動画投稿サイト「ユーチューブ」でも聴覚障害者が出演して配信している。
 市は22年度、遠隔手話通訳サービスを導入するなど手話への理解を深める取り組みを進めるほか、アンケートで障害者の現状を把握して「市障がい者計画」の策定に着手する。

■沼津市手話言語条例に基づく主な市の取り組み
 ▽地域ミニ手話講座(これまで6地区で開き、計150人が参加)
 ▽夏休み親子手話講座
 ▽手話を通じて共生社会を考えるセミナー
 ▽チラシ、パンフレット作成
 ▽手話などの学習会への講師派遣(団体などへ無料で、聴覚障害者や手話通訳者を講師として派遣)
 ※市の資料を基に作成

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