犯罪被害者支援で連携 掛川市、警察などと協定

 掛川市犯罪被害者等支援条例が4月から施行されることを受け、同市は29日、被害者支援の連携協力に関する協定を掛川署、静岡犯罪被害者支援センターとそれぞれ締結した。

協定書に署名した(左から)菊地署長、久保田市長、白井理事長=掛川市役所
協定書に署名した(左から)菊地署長、久保田市長、白井理事長=掛川市役所

 久保田崇市長、菊地邦宏署長、支援センターの白井孝一理事長が出席し、協定書に署名した。条例により市役所に被害者支援の総合窓口が設置できるほか、病院の付き添いや見舞金給付などの支援ができる。協定では被害者が複数の機関で重複して説明することを避けるため、情報の共有や秘密を保持することなどを確認した。
 2008年にアフガニスタンで武装勢力の凶弾に倒れた伊藤和也さんの同級生である久保田市長は、条例制定に当たり伊藤さんの家族にヒアリングしたという。「被害者家族は人に言えない苦しみや混乱を抱える。協定締結により被害者に寄り添った支援をしていきたい」と話した。

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