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御前崎海鮮なぶら市場 個人客呼び込め 赤字脱却着手、施設改修も

 御前崎市の飲食・物販施設「御前崎海鮮なぶら市場」の業績不振を受けて、施設を運営する第三セクターの御前崎まちづくり(同市港)は経営改善を本格化させる。団体旅行の先細り傾向や新型コロナウイルス禍で収益が悪化した直営食堂の業態を転換し、個人客の取り込みを図る。2023年度の施設改修も予定している。

買い物客が訪れる御前崎海鮮なぶら市場。運営する三セクは経営改善を本格化させる=19日、御前崎市港
買い物客が訪れる御前崎海鮮なぶら市場。運営する三セクは経営改善を本格化させる=19日、御前崎市港

 同社が直営する食堂「海鮮」の座席は約200席。中部電力浜岡原発(同市)の見学者や観光ツアー客が主要顧客で、土日と祝日は一般開放してきたが、観光客の意識変化で需要が減少した。最大で年間2千台が立ち寄っていたバスは、コロナの感染が拡大する前に約400台まで落ち込み、食堂の売り上げもピーク時の半分以下に減った。
 同社によると、15年8月~20年7月までの5期は12万~535万円の純損失を計上した。20年8月~21年7月は黒字に転じたが、公共事業の歩道整備に伴う補償金など特別収入が一時的に入ったためで、実質的には88万円の赤字という。
 赤字体質からの脱却に向けて、同社は20年度から国の補助事業を活用した経営改善プロジェクトに着手した。一般消費者を対象にしたウェブアンケートや出資者への聞き取りを行い、食堂の誘客の目玉候補を「磯焼き」「カフェ」「独自性・地域性のある定食」の3点に絞り込んだ。22年度は全国の先進事例を調査した上で方向性を決める。
 市を代表する集客施設の立て直しは観光振興の命運を握る。市議会からは77%の株を保有する市に対して「(経営への)関与を強めるべき」との声もあり、市は観光客の誘致による間接的な後押しを検討する。同社の大沢冨宏社長(53)は「経営改善は前向きに生まれ変わるきっかけとして取り組みたい」と話す。

 <メモ>御前崎まちづくりは旧御前崎町や同町商工会などが出資して1994年に設立した。御前崎海鮮なぶら市場のオープンは97年。海産物の販売棟「海遊館」と飲食棟の「食遊館」があり、現在は海遊館に6店舗、食遊館に「海鮮」を含めて5店舗が入る。

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