リケジョ先輩が経験披露 中高生が将来像考える 浜松
理系の学びや職業に関心のある女子中高生を対象にしたワークショップが27日、浜松市中区のホテルで開かれた。静岡県西部の生徒15人が、技術、研究分野で活躍する県内の社会人による講演や科学実験を通じて、自身の将来像を考えた。

ヤマハ発動機(磐田市)の江頭綾子ロボティクス事業部長が講演した。新入社員だった約30年前、「同僚や顧客は男性ばかり。エンジニアは男性の仕事との雰囲気が強かった」と振り返った。
江頭さんは「女性であることを強みにしよう」と考え、自らの視点を生かした製品の提案などに取り組んだ。「性別や年齢層が異なる人が技術開発に参加することで、発見が生まれる」と強調した。
須山建設(浜松市中区)で施工管理を担当する村井茄鈴さんも演台に立ち、建築分野に進んだきっかけなどを紹介した。講演後には、温度計を分解して測定の原理を学ぶ実験も行った。
ワークショップは東京都のNPO法人「女子中高生理工系キャリアパスプロジェクト」と浜松ロータリークラブが主催し、浜松科学館が共催した。