凝集剤由来劇物、静岡県内でも 富士川水系4カ所で検出 県「影響指標下回る」【サクラエビ異変 母なる富士川】

 日本軽金属が出資する採石業者が、サクラエビ主産卵場に注ぐ富士川水系雨畑川で高分子凝集剤入り汚泥(ポリマー汚泥)を投棄していた問題で、県は25日、凝集剤に含まれる成分が分解してできる劇物が本県内の富士川水系計4地点で初めて検出された、と発表した。山梨県側と合わせると流域6地点で検出され、いずれも流水から採取したサンプルだった。調査は3回目でことし1月に実施した。

 静岡、山梨両県と国土交通省の3者が富士川水系計19地点を対象に、凝集剤成分として知られるアクリルアミドポリマー(AAP)が紫外線などで分解してできるアクリルアミドモノマー(AAM)の残留状況を流水と川底の泥から調べた。その結果、富士宮市の富原橋と稲瀬川下流、富士市の富士川楽座付近と富士川橋の計4地点の流水から微量のAAMを検出した。4月にも再び調査を行う。
 本県内で検出されたのは、1リットル当たり8・1~41ナノグラムで、県は「人や水生生物への影響を考慮した各種指標を十分下回っている」(生活環境課)としている。
 3者は昨夏から富士川水系でAAMの調査を実施している。初回にも山梨県側の同水系で流水と川底の泥の双方から微量のAAMを検出している。
 (「サクラエビ異変」取材班)

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