焼津マッチング合宿2日目 課題解決協力「複業人材」に呼び掛け

 複数の仕事や拠点で働く「複業人材」と経営課題を抱える地元企業をつなげる焼津市主催のマッチング合宿2日目が25日、市役所で行われた。地元企業9社の幹部らが、複業人材として働くことを希望する参加者に、解決してほしい自社の経営課題についてプレゼンテーションした。

参加する複業人材に自社の課題を伝える経営者=焼津市役所
参加する複業人材に自社の課題を伝える経営者=焼津市役所

 企業側で参加したのは建設会社橋本組やIT企業サンロフト、食品水産事業会社いちまるなど9社。出席した幹部は「社員教育のノウハウが途切れている」「職人気質の社風を変えてほしい」「広報発信力が不足している」など自社の抱える課題を伝え、協力を呼び掛けた。
 焼津冷凍(藤枝市)の松村勲社長は本業と異なる新しい事業展開に力を入れていると説明し、「社員はやる気はあるが、やり方が分からない」として、複業人材に前職で培ったノウハウの提供を訴えた。いちまるの本多真常務はコロナ禍を機にBtoC(個人消費者向け)分野に本格参入したことを踏まえ、「ともに歩んでほしい」と呼び掛けた。
 複業人材側からは、「DX化の現状は」「想定している顧客層は」など具体的な質問が出た。26日の最終日は人材側が企業側に解決策をプレゼンテーションする。

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