浜松まつり 練り禁止を決定 組織委「密避けられず」

 浜松市や浜松商工会議所でつくる浜松まつり組織委員会は25日、市役所で会合を開き、5月3~5日に行う祭りの開催方針を最終決定した。新型コロナウイルス感染防止のため、同市南区の凧(たこ)揚げ会場や参加各町内での練りの禁止を新たに決めた。

激練りの禁止決定を発表する浜松まつり組織委員会の広野篤男代表委員長(右)=25日午前、浜松市役所
激練りの禁止決定を発表する浜松まつり組織委員会の広野篤男代表委員長(右)=25日午前、浜松市役所

 練りは法被姿の参加者が「オイショ」「ヤイショ」などと勇ましい声を掛け合い、隊列を組んですり足で行進したり、体をぶつけ合ったりする。昼の凧揚げ会場をはじめ、夜の町内や御殿屋台の周辺でラッパやホイッスルの音に合わせて激しく練るのが、祭りの醍醐味(だいごみ)の一つになっている。
 会合後、鈴木康友市長と共に記者会見した組織委の広野篤男代表委員長は、禁止の理由を「密を避けられない上に、町内の練りは途中から加わる人もいるため、参加者の把握が困難」と説明した。
 大凧揚げは会場の観客数の上限を3万人とし、上回った場合は入場規制を実施する。
 夜の御殿屋台の引き回しは中心街に数十町が集まる形は中止し、参加町の町内に限定して開催を認めた。
 組織委によると、昨年の祭りは例年参加している174町のうちの97町が参加したのに対し、今年は1日現在で169町が参加の意向を示している。

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