エーツー、日販子会社と合弁 「駿河屋」ブランド 書籍とホビー融合の新形態店舗拡大へ
ホビー、ゲームソフト販売などの「駿河屋」を運営するエーツー(静岡市駿河区)は、出版取次大手の日販グループホールディングス(東京都)の子会社と合弁会社「駿河屋BASE」を設立し、駿河屋ブランドの店舗開発を加速する。駿河屋ブランドの認知度向上を狙い、2026年度までに書籍とホビーが融合した新形態の店舗を70店ほど増やす。
合弁を組むのは、日販グループの小売事業を統括するNICリテールズ(東京都)で、グループが運営する書店235店舗を統括管理する。出資比率はNIC社51%、エーツー49%。
エーツーは全国に駿河屋の実店舗86店を展開するほか、ネット通販に強みを持つ。NIC社の店舗開発・運営ノウハウを生かし、全国の日販グループの取引書店内などに駿河屋を出店する。
NIC社は、本の売り場に別業種を複合した書店モデルの実現と拡大を目指し、既存の駿河屋店舗でも書籍を取り扱う。
エーツーの石綿純司経営企画部長は「ホビーとそれに特化した本の両方をそろえ、顧客の欲しい商品を全て提供できる店舗を展開していく」と話す。