浜松市教委「浜松地域遺産」90件認定 大菊栽培、凧絵や型紙
浜松市教委は23日、歴史や文化、自然などの地域資源を顕彰する「浜松地域遺産」として新たに90件を認定した。無形文化財として初めて認定した「浜松の大菊栽培技術」や浜松凧(たこ)の型紙、凧絵などさまざまな分野の遺産が選ばれた。
市文化財課によると大菊栽培技術は、浜松菊花会が1931年発足の前身団体・浜松菊寿会の時代から継承している。一つの株から同じ高さ、大きさで三つの花を咲かせる手法に特徴があるという。
型紙は戦前の浜松まつりで使われた物を含み、中区と東区のたこ製造工房がぞれぞれ保管している。同まつり関連での地域遺産認定は初めて。
今回は神社や寺院の境内など「史跡」種別の認定が27件と比較的多かった。2016年度の制度導入からの総認定数は545件となった。