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ルート決定過程開示を 知事、国とJRに要望【大井川とリニア】

 静岡県の川勝平太知事は22日の定例記者会見で、南アルプス(大井川上流域)をトンネルで貫通するリニア中央新幹線のルート選定について「詳細な決定過程を県民としては正確に知る必要がある」と述べ、ルートを決めた国土交通省やJR東海に対し、調査情報の開示を求める考えを示した。ルート選定の際、水資源や生態系に与える影響の調査がずさんだったと問題視した。
 JRが水資源への影響を具体的に説明したのはルート決定後の国交省専門家会議だったと指摘し、「(ルート選定時に)きちんとした調査や説明がなされていないとすれば、(選定は)基本的に間違っている。いかに調査がずさんだったか、ルートが急に決められたのかを示している」と述べた。
 同社の金子慎社長は9日の定例記者会見で「環境影響評価(アセスメント)で情報を開示しながら、法律にのっとってプロセスが進められた。適正に行われた」との認識を示していた。
 長野県のリニアトンネル工事で8日に発生した負傷事故をJRが公表しなかったことについては「公表して、もう一度点検をし直すなり、誠意ある対応を取るべきだった。ゆるみが大きな事故になりかねない」と懸念した。

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