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特集 : 御前崎市

小中学生が旅通し成長 「磐田ジュニアホステリングクラブ」40年の歴史に幕 ユースホステル70カ所超利用

 安価で安全な青少年向け簡易宿泊施設「ユースホステル(YH)」を利用して全国を旅する小中学生グループ「磐田ジュニアホステリングクラブ」(磐田市)が今月下旬、40年の活動に幕を下ろす。クラブ支援者の高齢化や全国的な宿泊先の減少が理由。創設当初から携わる米津幸男代表(73)=同市=は「活動が終わることへの寂しさもあるが、旅を通じて子どもたちが成長する姿を見ることができた」と万感の思いを口にする。

旅の計画を話し合う子どもたちを見守る米津さん(左から4人目)=磐田市立野の青城交流センター
旅の計画を話し合う子どもたちを見守る米津さん(左から4人目)=磐田市立野の青城交流センター

 クラブは1982年、同市の社会人グループが子どもを対象にした旅行を企画したのを機に創設された。日本ユースホステル協会によると、小中学生対象のクラブは「全国でも珍しい」という。これまでに県内外のYH70カ所以上を訪れ、市内を中心に延べ1512人が参加した。
 現在は小学4年から中学3年までの男女10人が所属し、年4回、1、2泊の旅行を継続してきた。児童生徒は数名の班に分かれ、公共交通機関などを使って目的地のYHを目指す。道に迷ったり、電車に乗り遅れたりしても旅先で出会う人に助けてもらうことが学びにつながるという。
 クラブは2泊3日で長野県を訪れる最後の旅行に向けた準備会を市内で行い、21日に出発した。市立富士見小6年の高橋絆夏(はんな)さん(12)は「安全に気をつけて、計画通り目的地にたどり着きたい」と意気込み、米津代表は「何にもしばられない旅の自由さを伝えたいと思って活動を続けてきた。大人になっても旅を続け、自分で考え、判断し、行動できるようになってほしい」と願いを込めた。

 <メモ>日本ユースホステル協会によると、YHは青少年の旅行のためにドイツで誕生し、世界約80カ国に約3600カ所ある。国内では1974年の587カ所が最盛期で、現在は約150カ所まで減少した。経営者の高齢化や施設の老朽化に加え、新型コロナウイルス禍で旅行者が激減していることが理由という。県内では御前崎市で1カ所のみ営業している。

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