津波避難を疑似体験 弁護士考案ゲームに挑戦 御前崎の小中生ら
災害時の津波避難をゲーム感覚で市民に疑似体験してもらう催しがこのほど、御前崎市の佐倉地区センターで開かれた。小中学生らが命を守るために取るべき行動を考えた。

NPO法人御前崎災害支援ネットワークが主催し、日弁連災害復興支援委員会副委員長の永野海弁護士=静岡市清水区=が講師を務めた。永野氏の考案したゲームではマス目が書かれた地図を使い、「1マス進むのに1分かかる」とのルールで、裏山やマンションなど高くて安全な場所にどうやって逃げるかを考えた。児童らは「大きな町では渋滞が発生してしまう」「冬だから毛布を防災倉庫から持っていく」など、具体的に想像を膨らませながら意見を交わした。
永野氏は11年前の東日本大震災では犠牲者の90%が津波で亡くなったことを紹介し、「近い将来、静岡にも大きな地震と津波が来る」として避難の大切さを訴えた。災害で家屋が損壊した場合などの支援制度についても解説した。