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盛り土造成の「現場責任者」、関与を否定 熱海土石流百条委

 熱海市伊豆山の大規模土石流の起点となった盛り土に関する静岡県や市の公文書で、盛り土造成の現場責任者とされている男性が17日、市議会の調査特別委員会(百条委員会、稲村千尋委員長)の参考人招致に応じた。男性は当時土地を所有していた不動産管理会社(神奈川県小田原市)に勝手に名前を使われ、造成工事には関与していないと主張した。また、現土地所有者に盛り土の防災工事を依頼され、一部を施工したが、工事代金が支払われていないことも明かした。
 男性はビデオ会議システムで質疑に応じた。2007年3月に不動産管理会社が市に提出した盛り土造成の届出書で、男性は現場責任者と記載されていたが、「自分の名前が記載されているのを後から知った。署名したり名前を貸したりしたことはない」と述べた。その上で、造成工事の実質的な主導者は不動産管理会社の代表との見方を示した。
 盛り土は斜面崩壊をたびたび起こし、市は再三にわたり同社に土砂搬入の中止などを指導した。しかし是正されないまま11年2月に土地を現所有者に売却した。男性は現所有者から防災工事の依頼を受け、水路を整備。施工後、現所有者に代金を請求したが支払われなかったという。そのため、その後ののり面成形や沈砂池整備といった工事は行わなかったと述べた。
 男性は12年と14年に盛り土の危険性について県に情報提供したが、「『わかりました』ぐらいの反応で、何も動かなかった」と振り返った。市や県が公開している公文書についても「日付が誤っていたり、言っていないことが記述されたりしていた。後から作文されている感が否めない」と不信感を示した。

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