「多くの経験を大切に」 高校生15人に修了証書 SPACアカデミー
静岡県舞台芸術センター(SPAC)の演劇アカデミーの修了式がこのほど、静岡市駿河区の舞台芸術公園で行われた。通年で受講した高校生15人が、アカデミー校長の宮城聰芸術総監督から修了証書を受け取った。

受講生は洋画を教材に学んできた英語でミュージカルを上演。せりふや歌唱に豊かな所作を交えて演じ、客席の保護者らを舞台の世界に引き込んだ。
一人一人が1年の活動を振り返り「不安はあったが、勇気を出して参加して良かった」「皆の夢も応援したい」「一緒に世界へ羽ばたこう」などと感想を述べた。宮城校長は「成果のアウトプットを急ぐことなく、今後も多くの経験を大切にして」と激励した。
アカデミーは世界で活躍する演劇人の育成を目指す県の「演劇の都」構想の目玉事業。昨年4月から計121日開講し、演劇に必要なトレーニングや教養の講義、稽古見学などに取り組んできた。