山体駆ける炎 春の訪れ告げる 伊東・大室山で山焼き
伊東市の大室山で13日、地域に春の訪れを告げる恒例の山焼き(大室山山焼保存会主催)が行われた。標高580メートルの山頂に向かって炎が駆け上り、山体を焼き尽くす壮大な光景を大勢の見物客が見守った。
約700年の歴史があるといわれる伝統行事。火口の内側を焼く「お鉢焼き」の後、正午の合図に合わせ、たいまつを手にした一般参加者らが山麓で一斉に点火した。黄金色の山肌がたちまち炎に包まれ、「バチバチ」という激しい音を立てながら燃えた。20分ほどで一面の黒色に染まった。
当初は2月13日に行う予定だったが、残雪や強風の影響で4週間連続の延期の末、実施した。