テーマ : 熱海土石流災害

流出した山石、港復活の礎に 熱海伊豆山沖、伊勢エビ魚礁に活用

 熱海市伊豆山で昨年7月に発生した大規模土石流で、大量の土砂が流れ込んだ伊豆山港の漁業の復旧策として、静岡県は10日までに、土石流で流出した山石を活用して小型の魚礁を造る方針を固めた。特産の伊勢エビなどの漁獲量が落ち込み苦境に立たされている漁師の生産性向上を図る。工事は早ければ4月上旬に始まる見通し。

土石流で流出した山石。伊豆山の漁業復旧に向けた魚礁整備に活用される=10日午後、熱海市の熱海港芝生広場
土石流で流出した山石。伊豆山の漁業復旧に向けた魚礁整備に活用される=10日午後、熱海市の熱海港芝生広場

 魚礁整備は、県が地元漁師に行ったヒアリングで提案があった。県によると、熱海港芝生広場に仮置きしている山石のうち、約50立方メートルを伊豆山港の北東数キロ沖の海底に積み上げて、伊勢エビなどが住み着く魚礁にする。
 土石流では約1万8千立方メートルの土砂が海に流れ出た。県は昨年10月までに伊豆山港内の土砂の撤去作業を終えたが、海底の細かい泥までは取り切れず、海が荒れると濁りが数日続くという。このため海中に光が届きにくくなり、海藻の生育などに影響が出ている。
 県水産振興課の担当者は「逢初(あいぞめ)川上流部の復旧工事などに伴い、まだ泥水が流れ込むことがある。まずは土砂の影響が少ない場所で漁業の復旧を図りたい」と話した。
 地元漁師でつくる伊豆山漁業会は、4月15日までクラウドファンディングで伊豆山港の復旧資金を募っている。目標額の450万円は達成したが、被災したウインチ(巻き上げ機)の整備や海底の残留物撤去などのために引き続き協力を呼び掛けている。

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