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特集 : ものづくり最前線

スギの端材製ストロー 森のストローLab(浜松市浜北区) 日用品で地域環境配慮【静岡ものづくり最前線】

 持続可能性や脱プラスチックへの関心が高まり、紙ストローなどを出す飲食店などが増える中、地域産材を使った「森のストロー」を開発した。長さ21センチ、口径5ミリ。弱い力でも吸えるよう工夫した結果、八角形という独特の形状にたどり着いた。池谷明代表(80)が30年以上にわたって勤務した楽器メーカーで磨いた木材加工の技術を活用した。

浜松市天竜区産のスギの端材を利用したストロー
浜松市天竜区産のスギの端材を利用したストロー

 池谷代表はヤマハを58歳で早期退職し、動物や自然好きが高じて開いた牧場で馬を飼育していた。近年、各地で頻発する自然災害と、学生時代から趣味にしてきた登山が結びつき、地元の山林を守ろうと製品開発に至った。牧場内に建てた研究所(ラボ)で開発したストローは、浜松市天竜区産のスギの端材を加工。厚さや形状を整えるための技術は、ヤマハでピアノの部品開発、設計に携わった経験が生きた。
 梱包(こんぽう)作業などは同区の就労支援施設に委託。県西部にある道の駅数カ所で昨年11月から5本入り税込み300円で販売している。持続可能な開発目標(SDGs)の啓発に取り組む県内の金融機関などからも需要がある。池谷代表は「間伐材や端材の利用はこの国の自然を守る結果につながるはずだ」と主張する。

 企業情報 浜松市浜北区中瀬4870の1。2019年創業。従業員3人。

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