SPAC「せかい演劇祭」概要発表 国内外5作品、静岡でGW上演
静岡県舞台芸術センター(SPAC)は9日、静岡市でゴールデンウイークに開く「ふじのくに せかい演劇祭2022」の概要を発表した。SPACの新作をはじめ、国内外の演劇5作品を上演する。

静岡市駿河区の静岡芸術劇場で記者会見した宮城聰芸術総監督は、新型コロナウイルス禍によって多くの人が孤独や孤立を深めている現状を指摘。「客席と分け隔てなく向き合う演劇は世界とのつながりを回復できる」と意義を語った。
静岡芸術劇場では海外の2作品を予定する。ブルガリアの演出家による「カリギュラ」は、最愛の妹を失い暴君と化す皇帝の破滅を描く。「私のコロンビーヌ」は、コロンビアの演出家が自らの半生をユーモラスに演じる。駿河区の日本平の森では、南アフリカの演出家による回遊型の演劇「星座へ」が日本初演となる。
SPACは唐十郎さん作の「ふたりの女」を駿河区の舞台芸術公園で再演する。葵区の駿府城公園では、宮城監督演出の新作「ギルガメシュ叙事詩」を3月のフランス公演に続いて届ける。
演劇祭は4月29日から5月8日。静岡市街地でさまざまなパフォーマンスを繰り広げる「ストレンジシード静岡」や、同市出身の漫画家しりあがり寿さんが企画する「ずらナイト」など関連イベントもある。
上演作品のチケットは3月27日に前売り開始。問い合わせはSPACチケットセンター<電054(202)3399>へ。