ワカメ偽装 鳴門産証明書、偽造した疑い 静岡の社長ら再逮捕へ

 静岡市葵区の食品加工会社「黒汐の華」が外国産ワカメを鳴門産と偽って販売したとされる事件で、偽の産地証明書を作って取引先に渡していたなどとして静岡中央署などは6日までに、有印私文書偽造・同行使、詐欺などの疑いで同社の社長の男(80)=同区田町4丁目、食品表示法違反、不正競争防止法違反容疑で逮捕=ら3人を近く再逮捕する方針を固めた。関係者への取材で分かった。
 ほかに有印私文書偽造・同行使などの疑いで再逮捕されるのは同社工場責任者のパート従業員の女(70)=同市駿河区みずほ4丁目、食品表示法違反、不正競争防止法違反容疑で逮捕=。詐欺などの疑いで再逮捕されるのは代表取締役の男(36)=同区森下町、同=。
 関係者によると、容疑者らは昨年、共謀して徳島県鳴門市の漁協が発行するワカメの産地証明書を偽造して取引先に送付し、主に中国産ワカメを鳴門産であるとだまして販売することで利益を得た疑いが持たれている。証明書の偽造は、社長と工場責任者が関与したという。
 関係者の話では、証明書には生産者や漁協組合長の氏名、ワカメを収穫した海域のほか、納品量などが記されていたという。鳴門産のワカメを少量仕入れ、外国産を混ぜて加工、販売していたとみられ、取引量などと矛盾が生じることなどから証明書の偽造を企てたとみられる。パソコンで書式を似せて作成し、偽の印鑑を使っていた。少なくとも数年前から偽造を繰り返していた可能性があるという。
 3人は2021年11月上旬に静岡市内の同社工場で外国産ワカメを鳴門産と誤認させる表示をした製品を製造し、市内の水産会社に販売したとして、22年2月に逮捕された。

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