ウクライナ侵攻に非難決議「キッズゲルニカ」掲げる 富士宮市議会

 富士宮市議会は1日の2月定例会本会議でロシアのウクライナへの軍事侵攻を非難する決議を全会一致で可決した。議場では、ウクライナの子どもたちが5年前に描いた平和を願う「キッズゲルニカ」の作品を市議と市幹部で掲げ、核兵器廃絶平和宣言都市として強い決意を示した。

議場でウクライナの子どもたちが描いた「キッズゲルニカ」を掲げる市議や市幹部=富士宮市役所
議場でウクライナの子どもたちが描いた「キッズゲルニカ」を掲げる市議や市幹部=富士宮市役所

 決議では「武力により一方的にウクライナの主権と領土を侵害する行為は明白な国際法違反であり許すことができない」と断じた。プーチン大統領による戦略核部隊特別態勢の命令について「人類の生存と恒久平和の願いに逆行するもの」と指摘し「平和の象徴富士山を持ち核兵器廃絶平和宣言都市である富士宮市として断じて看過することはできない」と批判した。ロシアに戦闘停止と軍撤退を求め、全世界が協力して平和的な解決が図られることを強く訴えた。
 掲げたキッズゲルニカは東日本大震災復興支援の一環で2017年に首都キエフの子どもたちが描いた作品。ウクライナと交流を続ける同市の渡辺実さんから借り受けた。

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