袋井市 ブランド化目指し整備 「同笠」にぎわい創出へ【22年度予算案/遠州7市町②】

 「太平洋をのぞむ景観や白砂青松の海岸線を活力に」。袋井市は同笠(どうり)海岸を拠点とするにぎわいの創出へ、環境整備に着手する。周辺地域で盛んな屋外レジャーを活用し、官民一体でブランド化を目指す。

サーフィンを楽しむ愛好者。アクティビティを活用し、地域のにぎわいにつなげる=袋井市の同笠海岸
サーフィンを楽しむ愛好者。アクティビティを活用し、地域のにぎわいにつなげる=袋井市の同笠海岸

 5キロにわたって広がる浅羽海岸。特に中心部は「同笠」の愛称で地元住民らから親しまれている。1970年代のサーフィンブームを契機に全国からサーファーが集うようになり、釣り人の間ではキス、ヒラメの釣り場として人気が高い。コロナ禍により屋外活動を楽しむ人が増え、ビーチの保全に取り組む同笠サーフィンクラブの木下光之さん(45)によると、週末は付近の駐車場が満車になるという。
 市は海岸整備設計などに2250万円を計上。3年かけて防潮堤の進入路や駐車場、展望スペースなどを整備する。海岸沿いには太平洋岸自転車道があり、サイクルツーリズムへの活用を見据える。将来的には愛好者と住民が交流する場の開設も検討する。
 同笠海岸の活性化は旧浅羽町時代からの悲願だ。地域住民を中心に活性化に向けた議論が重ねられてきた。東日本大震災で防潮堤や命山の整備などの防災対策が優先されたが、以降も協議は継続した。防潮堤の完成のめどが立ったことや海の利活用を公約に掲げた大場規之市長の就任などが重なり、事業が本格化した。長年計画に関わってきた木下さんは「地域で話し合ってきたことがようやく形になり、うれしい。今後も意見を出してより良い計画にしていきたい」と話す。
 同笠海岸を含む浅羽沿岸部は東日本大震災以降、人口減少が進む。市は安全確保と同時に、にぎわい創出を起爆剤として移住定住につなげる狙い。市企画政策課の担当者は「交流人口の拡大だけでなく、民間投資の呼び水にもなれば」と期待を寄せる。

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