リニア残土流出で「風評懸念」 副知事が言及 静岡県議会

 難波喬司副知事は、リニア中央新幹線のトンネル工事によって大井川上流域で発生する残土に関し、JR東海の現在の処理方法を前提にした場合、水質悪化や土壌汚染の可能性があるとして「風評被害が発生する懸念もある」と言及した。鈴木節氏への答弁。
 JRの計画では自然由来の重金属を含む残土を無害化せずに二重の遮水シートで覆う。県は重金属を含む残土の水源地以外への搬出や、現地での無害化処理を求めている。
 難波副知事は「懸念は土壌汚染対策法の基準値を超える有害物質を大井川上流部の水源地に永久に残置したままにするところにある」と問題視し、シートが損傷して有害物質が流出した場合は、周辺の生態系や下流の水利用に影響を及ぼす恐れがあると指摘した。

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