理数系人材育成へ 浜松市、22年度新事業 高校生対象に特別講座やコンテスト
浜松市は2022年度、スタートアップ(新興企業)経営者やトップクラスの技術者輩出を目指し、高校生対象の「次世代理数系人材育成事業」を始める。数学に関する特別講座やコンテストを開く内容で、22年度当初予算案に430万円を盛り込んだ。

特別講座は、浜松地域の高校生50人程度の参加を想定している。高度な3D技術を持つ市内の企業と連携し、数学を応用した事業分野やソフトウエアについて解説する。数学コンテストは、理数系でトップレベルの高校生約30人を市内外から集め、22年秋以降に実施。2日間にわたり、講義や試験を行う。
市スタートアップ推進課によると、人工知能(AI)や情報通信技術(ICT)の技術革新が進み、理数系人材の需要は年々増加している。市は地域でも担い手確保が課題になるとみて、将来の人材育成につなげようと事業開始を決めた。